昨年4月にテレワークが本格化し、もう16ヶ月目!
長いですね〜。
オンラインの会議、イベント、セミナーなど、だいぶ環境もみなさん整い、慣れてきたのではないでしょうか。
ここ最近、テレワークの会議の影響で「ヘッドホン」による『耳の障害』が増えていると聞きました。
私も仕事柄、朝から晩までずっと「音」に包まれています。
時にはジェット機レベルの大爆音で、作業をすることもあります。
なので、耳のケアはもはや無意識で行っているようです。
「目」は生活にすぐ支障が出るので、ケアについての情報や商品やサービスが、たくさんあります。
でも「耳」は、比にならないくらい関心が低い印象があります。
以前ある記事でのお話。
戦争で捕虜になった兵士が、ありとあらゆる拷問にかけられたそうです。
運よく解放され、自国に戻ることができたその兵士に、記者が質問しました。
『どの拷問が、一番辛かったですか?』
兵士が答えたのは
『3ヶ月間、大爆音の中にいたこと』
だったそうです。
音楽の種類はなんでも良かったようで、時にはアニメソングなどもかかったそうです。
私も、ライブハウスで必要以上に爆音だったバンドに遭遇したことがありますが、爆音に慣れている私でさえ、2分で気持ちが悪くなりました。
それが3ヶ月も続いたらと思うと、恐怖以外ありません!
「目」は寝ているときに休めることができますが、「耳」は寝ている間も稼働しています。
ですので、かなり気をつけてケアしてあげないと、知らないうちに疲れが溜まってしまい、ある時突然耳のトラブルに襲われる可能性がありますから、要注意ですね。
オンライン会議をイヤホンを使ってするとき、配信サイト側もイヤホン自体も「声」がよく聞こえる周波数設定になっている印象があります。
(詳しくは音響関係者に聞いてみてくださいね^^)
耳が敏感なのが3khz、そして耳障りに感じるのが4Khz。
人の声は1Khzを中心に出ているのですが、どうも配信サイト側で、この3~4Khzあたりの音が強調されている印象を受けます。
しかもイヤホンは、音の発信源からダイレクトに鼓膜に音が届きます。
さらに、相手の話し声が大きかったり小さかったりすれば、それがきちんと聞こえるようにと、全体に音量を大きくしがち。
耳にとって「敏感」「耳障り」な音が強調されて、しかもダイレクトに大きい音量で鼓膜に届く、となれば当然負担や疲労が出ますよね。
だからこそ尚更、音の環境づくりは、丁寧にしてみてはいかがですか?と思っています。
私が行っているケアをあげてみたいと思います。
1:無音の時間を作る
食事の時、寝る時などは、なるべく音は聞きません。
寝るときに空調の音が気になるときは、耳栓をすることもあります。
つまり「耳の休憩時間」を作っているんですね。
マスタリングエンジニアの方などは、仕事以外ではずっと耳栓している、と言う話を聞きます。
徹底してますよね〜。
2:オンライン会議では出来る限りスピーカーで音声を聴く
これ、すごく大事だと思います。
音の発信源から、鼓膜までの間に「空気層」を作ることは、リアルで人と話すのに近い環境になりますね。
これだけで、とても耳が楽になります。
注意点は、マイクを使うときに「ハウリング」しやすい。と言うこと。
3:生でライブを見るときは、専用の耳栓をする。
昔は「ライブで耳栓なんて、絶対にない!耳鳴りしてなんぼだ!」なんて思ってたこともありますが、耳鳴りしちゃうと、そのあと仕事ができなくなるので、今は進んで「耳栓」します。
そのほうが、音も綺麗に聞こえるしね。
普通の耳栓ではなく『音質を変えずに音量だけを下げる』耳栓があります。
楽器屋さんに行くとありますので、試してみるといいですね。
4:スピーカーの設定を調整する
私は音楽の仕事をするときには、大きいモニタースピーカーを使いますが、うっかりミスでスタジオ内で「ハウリング」を起こしてしまい、2回もスピーカーを入院させてしまった苦い思い出があります。
なので、今はマイクを使いながらのメインスピーカーの使用は、やめてます。
代わりに、普段はパソコン用の小さいスピーカーでレッスンしたり、会議をしたりしています。
もう、これで十分だと思いますw
そして、音量は「60db」以内にしていますね。
メインスピーカーでミックスダウンの時は、平均85db程度かな。
そして、パソコン用ミニスピーカーの場合、これまた高音の周波数が高いので、耳が疲れます。
なのでイコライザーで高音はカット。低音はブーストしてます。
この調整は、メインスピーカーと音質を比べながら、なるべくパソコン用ミニスピーカーの音が、メインスピーカーに近くなりように設定しました。
コンプレッサーも私にしては結構ガッツリかけてまして、小さい声の人と大きい声の人が同じ会議で話しても、音量差が出ないように気をつけています。
音量差って結構疲れるんですよね。
と言うことで、最後はちょっと専門的な内容になりましたが、音にずっと包まれていると、やはりこのくらいやっておかないと、毎日ずっと楽しく音楽を続けるられなくなっちゃうな、って思っています。
最近「音のこと、相談に乗って欲しい!」と言うお話をいただきます。
もちろん喜んでお伺いしますので、お気軽にご連絡くださいね!
尾飛良幸の
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