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執筆者の写真尾飛良幸DMT

伸びる人、伸びない人

更新日:2021年7月15日

歌のレッスンをしていると、上手に伸びてくれる人と、どうもうまく先生との練習が噛み合っていかない人がいますね。 皆さんも、何か習い事をしたときに、楽しく成長できている時と、そうじゃない時を感じることがあるかもしれません。


今日は、教えている立場から、生徒さんのどんな違いが、上手に「伸びる」「伸びない」になっているかを、書いてみたいと思います。




 

伸びが悪い人、これは「4つパターン」があるかなと思ってます。


1:今の自分の実績に、+αで何か新しい知識や技が、手に入ればいいなと考えている人


教えている先生は、その基本にその先生独自の基礎があると思います。 学ぶ側が、その基礎を知るには、自分の過去の知識をいちど捨て「全く新しいものを学ぶのだ」と言う気持ちでいた方が、どうも吸収力が早いようです。


過去の自分の実績を崩さずに学ぼうとすると、表面的に違って見える事柄に対して、「それは違うだろう」と言う反発の気持ちが、生まれてしまいます。

そうするとその先生に対し、常に不信感のようなものを感じながら、教えてもらうことになってしまいます。それでは当然、上手に学ぶ事は、難しくなりますよね。



2:自分の歌を聴いて「悪い部分」だけしか聞こうとしない人


私のレッスンでは、ほぼ必ず歌を録音して、歌い終わった後に聞いてもらい「聞いてみて、どう思いますか?」と聞いています。


その時、とにかく「悪い部分」あるいは「あら探し」ばかりして、自分の才能を否定し続けているように感じる人がいます。


人には「とても良い部分」と「改善していける部分」とが、ほぼ同じ分量だけあると私は思っています。

でもこの「悪い部分しか拾わない人」には、先生がいくら「この部分は、すごくいいですよね!」といっても「私はそうは思いません」と言って、教える側の言葉に耳を貸そうとはしません。


それもやはり、先生との信頼関係が築けず、伸び悩んでしまうケースになりやすいですね。




3、「良いところ」しか拾わない人


先程の2番 とは、真逆ですね。これも伸び悩む場合が多いです。

教える側がいくら「この部分を改善しましょう!」とお話ししても、自分の改善ポイントに向き合うことをせず「私はこれでいいんです」と言うスタンスになってしまう。


それではやはり的確な向上はなかなかできないようです。

(この手のタイプの人は「なぜこの人はボイトレに来ているんだろうか?」と、教える側がわからなくなってしまうことが多々あります)



4、自分の歌を聞いて「良い部分」も「気になる部分」も全く気付こうとする意思がない人


このタイプの人が、1番大変です。

レッスンの時間以外で、自宅での自主練習を全くしない方が、このタイプに該当することが多いですね。


練習をしていないので、前回と変化がない。 過去と比べても、代わり映えがない。 当然、自分の歌を聴いた感想も「まぁ、いつも通りと言う感じですね」と言うことになります。


このタイプの方には、レッスンが非常に難しいです。

なぜならば、毎回レッスン内容が、同じになってしまうからです。




自主練習をしてきた人は、よくも悪くもどこかに変化が現れます。


そうすれば、良い部分は伸ばせますし、悪い部分は改善する方法を、お伝えすることができますね。


毎回同じレッスンをすること自体は、何も問題ないのですが、それならば、練習内容を動画で撮影したものを送って「この動画を見ながら、毎日練習してみて下さい」とお伝えした方が、もしかしたら、その生徒さんの上達になるのかもしれません。


 



では逆に、上達が早い人はどんな人か。


最も上達が早い方は、毎日ほんの少しの時間でも、練習を続けた方です。


ただ皆さん、忙しい中なかなか練習ができない人も多いですから、毎日できないのもとても理解しています。

なので、ちょっと階段を上るときに姿勢を意識してみる、人と話すときにいつもより大きく息を吸ってみる、など日常のちょっとしたことから、改善する練習ができれば良いと、私は思ってます。


やはり、学びが上手な方は、これまで勉強してきた過去の学びをいちど捨て、全く新しいものを学ぼうとされていますね。




もう一つ上達が早い人の必ず共通しているポイントがあります。


それは「どんなに些細な事でも、自分にとって新しい発見があった時、その喜び方のリアクションが、非常に大きい」と言うことです。

教える側も、思わず嬉しくなってしまう反応です。


そうやって教える側と受け取る側が、お互い良い関係で良い相乗効果が生まれたときに、本当に楽しい充実した学びが生まれるのかも、と思っています。


と言うことで、今回は教える側の目線からお話をしましたが、これはもちろん「教える側」のスキルややり方によって、大きく変化します。 生徒さんが上達しないのは、その生徒さんのあり方がいけない、と言うことを言っているのではありません。

教える先生は「生徒さんが伸びないのは、自分の教え方に大きな欠陥がある」と肝に銘じ、謙虚に真摯に、生徒さんに向き合っていきたいですね。


私も日々頑張ります。

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尾飛良幸の



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