※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。
歌において「言語の問題」は、非常に大切です。
例えば、歌に一番適した言語は「イタリア語」と、聞いたことがあります。
イタリア語は、大きく口を開けて母音を発音するため、歌には良いのだと言うことです。
欧米の言葉は、口を大きく開けることが特徴なので、海外の方は「口元」に気をつかっていますね。
美容歯科や歯のホワイトニングなども、海外は非常に積極的に皆さん行ってます。
逆に日本を見ると、話すときに口をほとんど開けません。
SNSなどでよく使う「絵文字」で、海外の方は「口元」で気持ちを表現しています、日本の絵文字は「目元」で気持ちを表現していますね。
他にも、キティーちゃんは口がありませんが、ミッキーは口がとても大きいのが特徴です。
このようなことから、日本語は口元をあまり見せない文化、ともいえます。
そういう意味でも、今回のコロナで日本人がマスクをしても、あまり違和感を感じなかったのは、納得がいくところです。
海外では、口元を見せることが、コミニケーションの1つになっているんではないでしょうか。
さて歌では、やはり口は大きく開けた方がいいです。
声帯でできた音は、口の中を通って、外に出て行きますが、その出口ギリギリのところで、歯と歯が閉まっていることで、出口にシャッターが閉まっているようになっていては、やはり声は前に出てくれません。
出口は大きく開けた方が、声はしっかり出ますよね。
そういう意味では、日本はあまり歌には適してない、と言っても良いと思います。
そのため、レッスンでは「口を開ける練習」をします。
でも、歌詞を言うときは、日本語は口を閉じる言語ですから、日本語を口を開けて発音する練習を、しなくてはいけません。
その練習をしてみるとわかりますが、まるで日本語とは思えない「別の言語」を喋っているような感覚になります。
つまり、歌の中で使う言葉は、歌独特の発音の言語になると言うことです。
これを私は「歌語(うたご)」と名づけました。
なので、歌では「歌語(うたご)」の練習が必要になります。
この歌語の発音の仕方は、声優さんやナレーターさんが習うような発音とは、全く別のものになります。
ですので、非常に特殊ですよね。
わかりやすく言えば、欧米の方が初めて日本に旅行にやってきて、ガイドブックを見ながら片言で、日本語を話してるような印象の言葉になります。
つまり、発音の仕方は口を開けた外国語的な発音であり、言葉は日本語と言う、2つの言語が混ざったようなものになります。
これは、練習が必要になりますので、丁寧に歌の歌詞を歌語でしゃべってみて欲しいなと思います。
先日公開したショート動画で、その解説をしてみましたので、ぜひ見てくださいね。
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