※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。 口を開けて鏡で喉の奥を見ると、正面に口蓋垂(のどちんこ)が見えると思います。
そしてこの口蓋垂の後ろ側に、 鼻と喉をつなぐトンネルがあります。そしてこのトンネルの入り口、ちょうど口蓋垂の裏側に、鼻と喉を仕切る扉(弁)が付いています。
通常、鼻で呼吸をしているとき、この弁は開いている状態になります。
例えば、発音で「ま」「な」 などの口をいちど閉じてから発音する言葉の時も、この弁は開きます。
声を出す時、この弁を開いたままで発生すると、声が鼻声になるケースが非常に多くなります。
声優さんやナレーションの方、司会者の方などは「鼻腔共鳴」と言う、鼻腔に声を響かす発声をすることが多いため、 比較的この鼻と喉を仕切る扉は、開き気味になっていると考えられます。
姿勢の章でもお伝えしましたが、歌の場合、声は「咽頭」に響かせる必要があります。
咽頭に声が響くと、その声は第二頸椎に伝わり、背骨を通して全身に声が響き渡ります。 鼻腔共鳴では、背骨に直結して声が響くことがないため、 共鳴が全身に行き渡ることが少ないと考えられます。
咽頭に声を響きやすくするためには、鼻と喉を仕切る扉を閉じると、 咽頭共鳴が得やすくなります。
日常生活で、この仕切り扉を「開けたり閉めたり」することを意識する事は、ほとんどないと思います。
しかしながら、私たちの能力としてこの扉は、意識的に開閉することができます。
一番わかりやすい感覚は、耐えがたい悪臭がある部屋に入った時に、鼻呼吸を止め、口呼吸にしたときの状態です。 鼻に空気が入ると、当然のように嗅覚が働きます。そうならないために、口呼吸をして、匂いを感じないようにするわけですが、その時にまさに鼻と喉を仕切る扉が、閉じた状態になります。
練習としては、 鼻呼吸と口呼吸を繰り返し、鼻の奥の扉が開閉する感覚を感じるようにします。
そして口呼吸をしばらくしたところで、その呼吸のまま少しずつ空気を声に変えていくようにします。
その時に端に空気が回っていかないように、気をつけることが大切です。
そうすることにより、空気の流れ出る方向が下に下がり、結果として「 当たりが下がる」状態になり、声が豊かに体に響き、深みのある良い声が出てくるようになります。
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