こんにちは。尾飛良幸です。
おかげさまで、5月からレッスンやレコーディングなどで、湯河原、北海道、新潟と呼んでいただく機会を頂きました。
そこで実感したのは、日本の音楽業界の『中央集権スタイル』が、なくなる流れが始まっているということです。
コロナによって、東京を離れ地元に戻ったり、各地に移住する方が増えていることも、実際に現地に行ってみてとても強く感じました。
※新潟の白山神社境内で素敵な風鈴に出会いました
音楽シーンは、複数の立場の人が集まって作られています。
まずはもちろんアーティスト。
そしてそのアーティストの歌を、世の中に出すためのスタッフ(音楽作家、編曲者、プロデューサー、エンジニアなどなど)。
そして音楽事務所や音楽出版社。さらにはイベンターやマスメディア。
これまでは、そうした人や会社が東京に集まっていたし、東京の会社の力が強かったと思いますが、ここにきて各地の様子を見ると、そうした人材や組織は、もうすでに各地域に十分あるわけです。
それも東京の会社で仕事をしていた人が、そのスキルを持って各地に行って、活動しているわけなので、品質的にもすでに「東京だから良いもの」とは決して言えないほど素晴らしいものを作り出しています。
さらに、それぞれの地域には独自の雰囲気や、人の気質があり、さらにはその地域の古来からの伝統があります。
それは当然音楽にも影響が出ますから、各地域の「独自性」も自然と表れています。
すでにネット上では「メジャー」「インディーズ」そして「プロ」「素人」という境界線が曖昧になってきていることは、感じてらっしゃる方も多いと思います。
そしてここにきて「東京」と「地方」という括りも、なくなり始めたということを、とても感じます。
なので「地方」という言葉も、もうすでに時代遅れな言葉で、江戸時代のように、日本全国で独自の文化を持つ「藩」のような状態に戻っていく流れが、でき始めているのではないでしょうか。
「メジャー」「プロ」「東京」から「独立系」「一般」「うちの藩」という感じかな。
そしてそうなると、現在東京でスタジオを構え、音楽活動をしている、わたくし尾飛良幸の存在価値はなんだ???
という大きな問いを突きつけられている状態です。
そして同時に、出張をするときに一番ネックになるのは、やっぱり予算。
個人的には無料でも、色々な地域に行きたい!と思っていますが、それだと生活が破綻します。
東京のスタジオも、もちろんこれからも維持していきます。
これらは、私にとって大きな課題です。
でもこの答えは、きっと引き続き色々な都市にレッスンやライブや音楽制作で呼んでいただき、みなさんとたくさんお話をして行く中で、見えてくると思います。
皆さんの街で、お会いできること、今からとても楽しみです!
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