top of page
執筆者の写真尾飛良幸DMT

ひとめで図解!clubhouse用音響配線図

今年の上半期、SNS界隈でとても話題になった音声SNS「clubhouse」ですが、やっとここにきて、落ち着いてきた感じがしますね。



コロナ禍で、オンライン化が進んでいくときにも、「音のセッティング」について、かなり多くの人が話題にしてましたが、ネットやPCでの音の管理は実は非常に難しいと、私は感じています。


問題になりやすいポイントは

・音が綺麗に相手に届かない

・相手の音が綺麗に聞こえない

・音がハウリングを起こしてしまう

・外の雑音がマイクに入ってしまう

・防音室が必要になる場合がある

・音響機材は何を揃えていいか、全然わからない

・マイクなどの性能をフルに活かせない

などなど、あげればキリないですよね。


今回は、クラブハウスでの尾飛良幸が行っているセッティングを3つご紹介します。

1つ目は、非常にシンプルで、音も良いセッティングですが、2つ目と3つ目は、かなり上級仕様になるので、ご了承ください。


※こちらで紹介した商品は、尾飛が試したものですが、お持ちのiPhoneの種類や各種機材の種類によっては、正しく機能しない可能性もあります。紹介しておきながら大変申し訳ありませんが、各種機材の説明をよくお読み頂き、自己責任にてご準備をお願いします。


 

1、【通常セッティング】効果音、ピアノ生演奏、

いわゆるこれが一番クラブハウス音響では、スタンダードではないでしょうか。

このセッティングで「ゆりかごの歌クラブ」は配信しています。


図にある「インターフェイス」は正式には「オーディオインターフェイス」と言われます。

YamahaさんのAG03などは、他にも色々使えるので、1台持っていて決して損はないと思います。


下記配線では、インターフェイスでなくても、ミキサーでも対応できます。


クラブハウスは、基本的にiPhone付属のイヤホンマイクでおしゃべりする使用になっているようで、例えばiOS対応のインターフェイスをUSBで繋いでも、クラブハウスでは声が相手に届かないようです。


なので、クラブハウスで使うときは、インターフェイスはあくまで「ミキサー」的に使用し、そのマスターアウトを、iPhoneに流すという流れになります。


つまり、自分の声、楽器、外部プレイヤーなど、自分が発信したいと思う全ての音を、一度全てインターフェイスに入れ、その音をまとめた状態で、iPhoneにアナログで送る、ということですね。


インターフェイスの音を、iPhoneに送る場合、それに対応したケーブルが必要になります。


まずは、インターフェイスから、音を出力するときに使うケーブルですね。

通常インターフェイスのマスターアウトは、R/Lがそれぞれ独立したステレオオーディオケーブルですが、それをステレオミニプラグに変換する必要があります。

こちらの↓ケーブルのようなものですね。

 

<Ugreen 3.5mm ステレオミニプラグ to 2RCA(赤/白) 変換>

・ステレオオーディオケーブル

・スマホ タブレット TV 等に対応

・2m


「詳細」



 

次に、この上記ケーブルを、iPhoneと繋ぐための下記の変換ケーブルと繋ぎます。



<UGREEN 3.5mm オーディオ変換ケーブル>

・ステレオミニプラグ

・イヤホン/ヘッドホンマイク分配ケーブル ・無酸素銅芯線

・スマホ/タブレット

・MP3/4

・ノートパソコン/PS4/Xbox one コントローラ等に対応

「詳細」


この↑ケーブルの「マイクの絵」のジャックに、インターフェイスから来ている音を繋ぎます。

「ヘッドホンの絵」には、ヘッドホンかスピーカーに繋ぎます。

スピーカーに繋ぐ場合は、ハウリングに十分気をつけてくださいね!!


一番左の「3本黒い線」が入っているジャックは、次の下記ケーブルに接続します。

 

<Three-T iPhone適用2in1イヤホン変換ケーブル>

・通話可能

・3.5mmイヤホン

・急速充電接続ケーブル

・通話/充電イヤホン同時

・音楽調節マイク対応


「対応機種」

iPhone12/12 pro/12 pro max/12 mini/11/11 pro/11 pro max/Xs/Xs max/Xr/X/8/8plus/7/7plus適用 (iOS14対応)


「詳細」

この↑「ヘッドホンマーク」に「3本黒い線」が入っているジャック」を挿せば、セッティングは完了です。


「変換、変換」っていうのは、結構「大丈夫かなあ」と心配になりますよね。

私も結構恐々やってました。


※こちらで紹介した商品は、尾飛が試したものではありますが、お持ちのiPhoneの種類や各種機材の種類によっては、正しく機能しない可能性もあります。紹介しておきながら大変申し訳ありませんが、各種機材の説明をよくお読み頂き、自己責任にてご準備をお願いします。


 

2、【totalmix使用セッティング】


やはりtotalmixはとても便利ですねえ。


何より、PC内で各種IN/Outの設定が自由にパッチできるのは、本当に便利!

シンプルながら、エフェクトもちゃんとあるので、他に余計な機材がいらないのもとてもいいですね。


私が、クラブハウスで使っているtotalmixのセッティングはこちらです。

それぞれ考え方や、好みはあると思いますが、私はこれで安定しています。


そしてスピーカーですが、実は2セット使ってます。

・スピーカー1:クラブハウスでみなさんが話している音を聴くためのもの。

・スピーカー2:自分の弾いてるピアノの音、外部プレイヤーの音、PCで再生した音楽を聴くためのもの



私は、イヤホンやヘッドホンなどを使うと、とても耳が疲れるので、極力スピーカーに繋ぐようにしてます。その際、使っているのは、PC用の小さいスピーカーです。



まずは、そのミニスピーカー(スピーカー1)から出る音に対するセッティングはこちらです

PC内の音を相手に送るために、LoopBackをかけています

 

次に、iPhoneの「clubhouse」に送る音のセッティングはこんな感じです

私の声と、外部プレイヤーでかけてるBGMと、生演奏のピアノの音が、まとまってiPhoneに送られています。


かなり頭がこんがらがりながら、作ってきたセッティングですねw


そしてこのiPhoneのクラブハウスで皆さんが話している声は、全てもう一台のスピーカー2から流れてくる、というわけです。


 

3、【3局同時配信】ZOOM〜FBライブ〜clubhouse


これが究極だと思います。

もう、頭が爆発するくらい悩んだ結果の配線ですが、出来上がると思いの他シンプルになりました。

実際の配信の様子はこんな感じでした。



一番悩んだのは、「ZOOMの人と、クラブハウスの人が、直接お話できる方法」です。


これができないと、例えば私がZOOMの人と話していると、その間クラブハウスの人たちは、私が一人で話しているだけで、一体何の話をしているのかさっぱりわかりません。


ずっと私が、ZOOMでの会話とクラブハウスでの会話を、通訳者のように解説しながら配信を進めないといけなくなってしまいます。

それは、現実的ではありません。


単に「ZOOMの人と、クラブハウスの人が、直接お話できる」と言っても、電話のようには行きません。それぞれの声が、エコーのように返ってきたり、ハウリングを起こす可能性も非常に高いです。


現在行っている配信では、

私と、一緒に配信をして下さっている方は、ともにZOOMとクラブハウスにも入ります。

一緒に配信なさっている方は、ZOOMのマイクをオフにし、基本的にはクラブハウスのマイクで話すようにお願いしています。


そしてFacebookライブ配信は、その方のチャンネルで配信してもらいます。

(これ、本当に文字情報だけで解説するの大変)



さあ、では私のメインスピーカーから出る音のセッティングはこちらです。


ZOOMは基本的に「入力」さえできていれば、「出力フェーダ」を上げなくても、勝手に音がZOOMに行ってくれます。

なので、最上段の尾飛良幸マイクの出力フェーダは「ゼロ」にしてあります。


クラブハウスから来る音と、ZOOMで話している人の声が、メインスピーカーから聞こえるようになっています。



 

次に、iPhoneのクラブハウスに送る音のセッティングはこちらです。


私のマイクは「出力フェーダ」を上げておかないと、iPhoneに音が流れませんので、上げてあります。

さらに、ZOOMで話す人の声と、PCに入っているピアノ音源を鳴らす音が、全てまとまった形で、iPhoneに送られます。


PC内の音をクラブハウスに送るために、LoopBackをかけています


ちなみにピアノの音とZOOMの話し声を、別々に音量調整したいと思ったので、ピアノ音源のアウトプットを5/6chanにしてます。

(ほんとなら3/4chanなんですが、なんか色々やってたら、5/6chanに落ち着いてしまいましたw)



ようやくこうして、「ZOOMの人と、クラブハウスの人が、直接お話できる状態」になり、さらにそのzoomでの様子が、Facebookライブ配信できる、という3局同時配信が可能になったわけです。



今でも、まだ毎回細かい調整を続けていますが、その都度修正したセッティングは、Store保存してあるので、毎回いちからセッティングをしなくて良いのも、totalmixの魅力ですね。

 

今回は、かなり専門的になりましたが、音響機材も日々日進月歩で進化しているので、今後もっと手軽にできる機材が出てくることに期待しています^^


これまでのSNSは主に「テキスト」「写真/画像」「動画」が主流でしたが、クラブハウスは「音声」です。


声優さん、歌手、ナレーターなど「声」を使う立場の方には、とても楽しいツールですね。

どこか「ラジオ」的な感覚もあり、かつてラジオが好きだった世代には、どこか懐かしさもあり、新鮮さもありで、ますますこれからも楽しみなSNSです。



ぜひ、尾飛の配信にも遊びにいらしてくださいね!


尾飛良幸の




閲覧数:422回0件のコメント

Comments


bottom of page