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執筆者の写真尾飛良幸DMT

老声(おいごえ)改善法

更新日:2022年1月12日


【目指せ!プロシンガー】

・影技その5「老声(おいごえ)は保って出そう」

 

※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。

こんにちは。


今回も、私が25年間で3,000人以上のボーカルレッスンで築き上げてきた「歌が上手になる技」を、シリーズで紹介していきますね。

特に今回は35歳以上の方に、関係が深い内容ですよ。

さて、それでは早速クイズです。


・Q:「老け込んだ声」には何が直接的に効果的でしょうか?


1:ボードゲーム

2:ネット回線のスピード

3:保つ力

さて、正解はどれだと思いますか?




正解は。

「3:保つ力!!」




見た目同様に、声も老化しそれは【老声】と言われます。




 

では「老声」チェックしてみましょう。

いくつ、当てはまりますか?



最近わたし…

 ・姿勢が悪くなった

 ・マスクのせいもあり、表情筋が動かなくなり、顔のシワが深くなってきた

 ・大きな声が出にくく、小さく弱々しい声になってしまう

 ・20秒以上声をのばせない、震えてしまう。  ・長く息を伸ばすと、太くなったり細くなったりと安定しない

 ・声がかすれて出しにくく、聞き返されることが増えた

 ・以前出ていた高音が出なくなり、低く暗い印象の声になった

 ・録音すると鼻にかかって潰れたような声になっている

 ・滑舌が悪くなった

 ・話す速度が遅くなってしまう

 ・カラオケで音程が取りにくくなってきた

 ・話し声に抑揚がなく、一本調子になってきた


もし3つ以上当てはまれば、それは 【老声(おいごえ)】です。



【老声】は、シニアの方だけでなく、若い人でも「老けた印象」になるので、要注意です。


しかも、ここ最近の自粛ムードとマスクの使用で、さらに【老声】化が加速しています。


シンガーにとって恐怖の一つは、声が老いること。

「あの歌手、昔より声出なくなったよねえ」と言われることは、耐え難い精神的ショックです。


老化現象は主に「見た目」の話に注目が集まりますが、見た目を良くしても、声の老いは進行してしまいます。



でも逆に、声を良くするトレーニングをすると、見た目も元気になります。

ボイトレは、体の内側から本来の自分を蘇らせるトレーニングと言っても、過言ではないでしょう。




 


ネット上で主に紹介されている【老声】の改善方法は

 ・足腰の運動不足に注意する

 ・笑顔で話す

 ・息を深く吸って吐いて話す

 ・音程を高く話す

 ・言葉の第一音を意識する

 ・肌の調子が悪いときは、喉を無理に使い過ぎない



これは当然必要ですし、改善方法は他にもたくさん紹介されていますので、今回はそれ以外で非常に重要な改善ポイントを紹介します。



歌では、その練習ポイントが11項目あります。今回はその中から下記の3つのポイントをお話します。



1声のアタリ/響き

→声が豊かに響き、相手に印象の良い声になります


2発音

→相手に聞き返されないクリアな発音になります。

(ここでは「文章を流暢に読む為の発音」ではありません)


3音程

→話し方に抑揚が出て、聴いてる相手が楽しい気持ちになります。




 

さて、これらを行うために何をすると良いのかを、あげてみましょう。

 ・横隔膜を下げる

 ・肋骨(肋間筋)を引き上げる

 ・声帯をきちんと閉じる

 ・喉を開ける

 ・音程を動かす

 ・抑揚をつける

 

これね、一時的にやろうと思えばできます。



でも問題はこれらを「継続する筋力」が衰えていることなんです。

それを「老化」と言いますよね。


年齢だけではなく、若い人でも適度な運動やトレーニングをしないでいると、「継続する筋力」が衰えます。

入院している方が、筋肉が落ちて歩けなくなる感じと、似たようなものでしょう。



つまり今日のポイントは!

【保つ力】

では、なぜ保てなくなるのか?


もうおわかりのように、

「筋肉に力が入らなくなる」からですね


女性は35歳頃から、男性は40歳頃から

全身の筋肉が減り始めます。


そして男女共、50代になると「筋肉に力が入らなくなる」


こわ!



(若い人は、運動やトレーニングをすれば、比較的すぐに正常な状態に戻ります。)




 


では、「保つ力(声のための筋肉に力を入れ続ける力)」を身につける技を、やってみましょう。


☆練習1:9と10で呼吸(すいどめ)する


息を吐いた状態を「ゼロ」、一杯まで吸った時を「10」とします。

・10まで大きく吸います。

・吐くときは9まで吐きます。

・そしてまた10まで吸い戻します。

・呼吸をこの9と10の間で継続して行います。


実際の解説を動画で行なっています。


「尾飛良幸のボーカルストレッチ」より



☆練習2:9と10で呼吸(すいどめ)しながら、生活する


日常私たちも呼吸していますが、1回の呼吸量はそれほど多いわけではありません。

ですがその呼吸は、基本的には「吐いたところ」でされています。

それを、「吸ったところ」で行います。

つまり、上記「練習1」を日常的に行なってみてください、ということです。





 


いかがでしょうか?

ここで注意すると良いのは、

できなかったり忘れてしまっても、自分を「ダメ人間だ」と責めないことです。



もし将来的に、毎日継続する習慣がつくと、


・第一印象が明るく、表情も若々しく気持ちよく声が出せる

・元気で言葉がハキハキと、テンポよく明瞭で表情豊かで楽しい話し方になる

・しっかりとハリのあり響き声量があり「豊かな印象」安定した声が出る

・正しい音程で地声で高音が出る歌える


となっていきますよ。



ちなみに世界のトップシンガーでも、こうした地道なことは面倒臭いもののようです。

セリーヌディオンが、発声練習についてとても退屈だという話をしている動画です。






ぜひ今回の内容、試してみてくださいね^^


個人的にレッスン希望の方はこちら!↓



 

<尾飛良幸のオンラインレッスン>


(1)【15分無料声診断】声ドック


(2)【zoomオンライン-マンツーマン-ボイトレ-3回基本体験コース】 https://bit.ly/30SNp7t


(3)【ボーカルストレッチ】

毎晩Facebookライブにて、尾飛良幸自身の練習も兼ねて「ボーカルストレッチ」を行なっています。 声を出す上で必要な姿勢と呼吸の練習を放送していますので、ご覧になってくださいね。



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