※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。
歌のレッスンをしていると、時々生徒さんと話が食い違うことがあります。
その場合、その生徒さんが思っている体のイメージと、実際の体の作りが違うことがよくあります。
今日は2つ紹介しますね。
【肋骨は体の真ん中にある?】
私もかつてはそうでしたが、多くの方が、図の左のように
「肋骨は、体の真ん中にある」と思っているようです。
場合によっては、肋骨のど真ん中に背骨が貫通している、と思っている人もいます。
(まるで串カツみたいにね)
人間はかつて、魚だったとか。
魚の肋骨は、背骨の前にありますよね。
頭の下には「首」があり、その下には「背骨」
そしてその下に「骨盤」さらに「膝」「足首」とつながります。
これは魚と同じわけで、背骨が体の中心と考えると、肋骨は体の前側にあります。
イメージとしては、ランドセルを前に抱えているような感じでしょうか。
この「肋骨」の位置のイメージが違うだけで、正しい姿勢ができなくなることが多々あります。
特に「首を背骨の上に乗せましょう」という部分で
「頭が後ろに落ちてしまうほど後ろに下げる」と感じるのは、そのせいだと思います。
【肺ってそんなに小さいかな?】
次に肺の大きさですね。
・男性:4L〜4.5L
・女性:3〜4L
と言われていますが、ペットボトルで想像して見れば、自分の体に結構大きなものが入っているイメージができると思います。
でもね「肺はどこにあるか、書いてみましょう〜」と、生徒さんに書いてもらうと、図の「黒」のように書く方、意外と多いんです。
特に横から見た図は、間違えている方多いですね。
「肺がこんなに前にある場合、この後ろには何があるの?」
とちょっと意地悪な質問をすると
「脂肪?」
「背骨?」
「内臓?」
と、とても笑える答えをいただけますw
でも実際は、赤い線で分かるように、とても大きんですよ。
だって、女性でも4Lですから。
しかも、背中の下の方までありますよね。
よくボイトレで先生が「背中の下の方が膨らむように、吸いましょう」と指導することがありますが、なぜそこが膨らむのかわからない方、多いと思います。
なぜならそこに「肺」はなく、「巨大な脂肪のかたまり」や「体の半分以上を占める、極太な背骨」があると思っているからw
よく「肺活量が小さいから、歌っているとすぐ息切れしちゃうんです」という相談を受けることがありますが、それは勘違いです。
なぜなら「肺」はこんなに大きいですから!
【まとめ】
歌や声は、体という楽器を使って奏でられますね。
自分の持っている楽器を、きちんと理解できればできるほど、
その優れた性能を十分に引き出すことができますよ。
歌の練習をすることは、「自分の体の取扱説明書」を作っていくようなものです。
そして自分の体を知れば知るほど、結構愛らしくて可愛い存在だということに気づいていきます。
自分の体だから、一番わかっているようで、実は一番未知なものが「自分の体」なんですね。
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